top of page

009/100

宇宙は無音で、時は気づかないうちに進んでる。
僕は本当に存在しているのか。

 

スプートニクに載せられたライカという犬は、
自分が存在していたことも、彼女の世界に何が起きたかということも知らないまま、宇宙に放り出された。

 

私達だって、自分たちが存在していることも、自分たちの世界に何が起きているかということも知らないまま、宇宙を漂っている。

わ た し た ち ?

私達。

僕らは、個体なのだろうか。それとも、ニンゲンという生き物の一部なのだろうか。もしくは、知らないうちに地球に乗せられたライカ犬か。

僕は、本当に存在しているのか?

bottom of page