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ゴミとは、意識の外側に捨てるべきものだ。

もしくはその場所に置いていくべきものだ。

 

クラッカーの袋、ほうれん草の根っ子の切れ端、血のついたタンポン、区役所からの通知、いつの商談だったかわからない名刺、空の牛乳パック、トイレットペーパーの芯、時代遅れのTシャツ、切った爪、

 

ゴミは意識の外側に追いやりたい私の一部だ。

私の生活が、身体が、時間が、ゴミになっていく。

そして私自身が、捨てる。

そこに感情は付随しない(はずだ。)

憎いからゴミだとか、愛おしいけどゴミだとか、そんなことは感じないし考えない。

 

無意識に、自動的に、ゴミになる。そして捨てる。

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